ロードサービスの比較表と選ぶポイント

ロードサービスについて

各社のロードサービスを比較

運転中のトラブル解決に頼りになるのが自動車保険の「ロードサービス」で、今ではほとんどの損保会社でロードサービスが提供されています。ただし自動車保険を契約する会社によってサービス内容は異なり、契約する前に確認しておきたいポイントの1つです。この記事では各社のロードサービスを徹底的に比較し、選ぶポイントについて分かりやすく解説しています。


大野 翠
監修者大野 翠
保有資格:2級FP技能士、宅地建物取引士、幼稚園教諭二種免許
所属:金融財政事情研究会 FP技能士センター正会員
活動の紹介:独立系FP+宅建士として完全中立な立場で本当に役に立つ情報提供をモットー。毎月テーマを変えて2会場で開催している「超初心者向けマネー勉強会」をはじめ、お金と不動産のプロとして定期的にセミナーも開催している。

ロードサービスとは

事故の際のレッカー移動やガス欠時のガソリン補給、キー閉じ込みの対応など、自動車に関するトラブル解決のためにプロのスタッフを現場まで派遣してくれるのがロードサービスです。サービス内容は契約している損保会社によって異なり、無料で利用できる範囲も損保会社や契約年数によって異なるので契約前によく確認しておくことが大切です。

ロードサービスの内容概要
レッカー移動事故や故障で走行不能となった契約車両を工場までレッカー車で移動。無料で利用できる移動距離は修理工場を指定するかによって異なる場合があります。
搬送費用負担修理工場から自宅まで契約車両を搬送する費用を負担します。
バッテリー上がりバッテリー切れでエンジンがかからなくなった車にケーブルをつないでジャンピング作業を行います。
パンク(スペアタイヤ交換)タイヤがパンクしてしまった場合にスペアタイヤへの交換作業を行います。
キー閉じ込み車内への鍵を置いたまま施錠してしまった場合に開錠作業などを行います。
落輪、スタック側溝などへの落輪に対する引き上げや、縁石などへの乗り上げに対する引き下げ作業を行う。また雪道でタイヤが空転した場合(スタック)、けん引などによる救助作業を行います。
緊急対応サービスサイドブレーキの固着解除や冷却水の補充など、緊急対応が必要なトラブル解決のために事故現場までかけつけます。
ガソリン補給ガソリン切れで走行不能になった場合に現場までかけつけガソリンを補給します。
宿泊費用負担事故によって契約車両が走行不能となり帰宅が困難となった場合に搭乗者の宿泊費用を負担します。
ペット宿泊費用負担事故によって契約車両が走行不能となり帰宅が困難となった場合にペットの宿泊費用の負担します。
帰宅費用負担事故によって契約車両が走行不能となった場合、公共交通機関による自宅までの交通費を負担します。
レンタカー・代車費用負担事故によって契約車両が走行不能となった場合のレンタカー費用や修理期間における代車費用を負担します。

ロードサービスの大きなメリットは、契約期間中に定められた範囲で何度使用しても等級や保険料に影響しないという点です。ただし、ガソリン補給やレッカー移動などのサービスに関しては契約期間中における使用限度が定められているものもあるので注意しておきましょう。

ロードサービスで自動車保険を選ぶポイント

  • ロードサービスが自動で付帯される自動車保険と任意で外すことができる自動車保険がある
  • 契約年数に応じてサービス内容がランクアップする損害保険会社がある
  • 損保会社によって全国のサービス拠点数が異なる
  • 旅行や出張で車を利用される方は「宿泊費用負担」や「レンタカー費用負担」付きがおすすめ

ロードサービスに着目して自動車保険を選ぶ際に、まずチェックしておきたいのが「自動付帯」か「任意付帯」かという点です。自動車保険によっては保険料の中にロードサービスが含まれているものと、特約として付帯するかどうかを契約者が任意で決められるものがあります。JAFやサービスステーションのロードサービスを契約されている方は特約を外すことで保険料を節約できるので、契約前にサービス内容や保険料の違いについてよく確認しておきましょう。

また契約年数に応じてロードサービスの内容がグレードアップする自動車保険もあります。例えばSBI損保では3年目以降の契約者は「プレミアムロードサービス」にグレードアップし、搭乗者の宿泊費用が通常であれば1泊分のみの負担を2泊分まで負担してくれるようになります。他にもガソリン補給のガソリン代も負担してくれたり、無料で利用できるレッカー移動の距離が延びたり、契約年数に応じてサービス内容が変わる点にも目を通しておきたいところです。

契約する損害保険会社によって全国のサービス拠点数も異なる点にも気をつけておきましょう。例えばアクサダイレクトのサービス拠点数は約11,000に対して、三井ダイレクト損保のサービス拠点数は約4,700となっています。拠点数が多い方がトラブルの際に現場まで早くかけつけてくれる可能性が高いですし、よく多くのエリアをカバーしているという点でも安心できます。

中でも注意しておきたい点はロードサービスの中に「宿泊費用」と「帰宅費用」の負担が含まれているかどうかです。宿泊費用と帰宅費用についてカバーしていない損害保険会社もあるので、旅行や出張などで遠方まで車で運転する機会が多い方は「宿泊費用」と「帰宅費用」の負担がロードサービスの中に含まれているかを契約前によく確認しておきましょう。

大野FP
大野FP
ロードサービスはほとんどの自動車保険で自動付帯されていますが、一部取り外すことができる場合もあります。また補償内容には差があり、無料サービスの範囲内が各社で決まっています。それを超えたサービス提供が必要な場合はJAFに加入することでカバーできますが、自動車保険に付帯するロードサービスで十分対応可能であると考えましょう。

ロードサービスの比較表

ダイレクト型、代理店型、自動車共済のロードサービスの内容について比較しています。「レッカー移動」「緊急対応サービス」「宿泊・帰宅費用」など、重視している点について契約前によく比較検討しておきましょう(※ 以下の比較内容は2021年6月時点のものです)。

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レッカー移動、車両運搬費用

レッカー移動費用の無料範囲

事故などで契約対象の車が自力で動けなくなった場合に、修理工場までレッカー車で運んでくれる「レッカー搬送費用」の補償はほぼすべてのロードサービスの中に含まれています。

また修理工場から自宅までの「車両運搬費用」を負担してくれるロードサービスもあり、中には契約者が修理工場まで引き取りに行く場合の交通費を負担してくれるところもあります。

損害保険会社契約年数レッカー移動車両運搬費用
契約者指定工場提携工場
ダイレクト型
アクサダイレクト1年目~35kmまで無制限無制限(※3)
イーデザイン損保1年目~60kmまで無制限無制限(※1)
SBI損保1~2年目50kmまで無制限無制限(※3)
3年目以降150kmまで無制限無制限(※3)
おとなの自動車保険1年目~15万円まで(※2)15万円まで(※2、※3)
ソニー損保1年目~100kmまで無制限無制限(※3)
チューリッヒ1年目~100kmまで無制限無制限(※3)
三井ダイレクト損保1年目~50kmまで無制限
楽天損保1年目~20万円まで(※2)20万円まで(※2)
セコム損保1年目~20万円まで(※2)20万円まで(※2)
自動車共済
JA共済1年目~100kmまで100kmまで
こくみん共済1年目~100kmまで無制限
代理店型
三井住友海上1年目~30万円まで15万円まで(※3)
東京海上日動1年目~15万円まで(※2)15万円まで(※2)
AIG損保1年目~30万円まで
損保ジャパン1年目~15万円まで無制限
あいおいニッセイ同和損保1年目~30万円まで15万円まで(※3)
※1 提携工場を指定した場合
※2 レッカー移動費用および車両運搬費用の合計
※3 自宅までの移動費用負担もあり

レッカー移動費用において注意しなければいけないのは、損害保険会社が提携している工場か契約者が指定する工場のどちらに運ぶかによって補償される移動距離が異なるという点です。契約者が指定する修理工場を希望して補償範囲を超えるレッカー移動費用については自身で負担する必要があるので気をつけておきましょう。

車両運搬費用は「無制限」としているところや、「レッカー移動費用」との合計で補償範囲を定めているところがあります。引取り費用負担についても、一人当たりの交通費の限度額もロードサービスによって異なるので契約前によく確認しておきましょう。

緊急対応サービス、ガソリン補給、レンタカー費用

トラブル解決やガソリン補給

「バッテリー上がり」や「キー閉じ込み」をはじめ「落輪」や「スペアタイヤ交換」など、車に関するトラブル解決のために「緊急対応サービス」が各社のロードサービスの中には含まれています。ほとんどのロードサービスでは現場における30分ほどの作業を無料で対応してくれます。

またガス欠時には現場までガソリンや軽油を運んできてくれる「ガソリン補給サービス」も含まれています。電気自動車の場合は充電設備がある近くのサービスステーションまでのレッカー移動となります。中には車が動けなくなった場合や修理期間中の「レンタカー費用」についても負担してくれるところもあります。

損害保険会社契約年数緊急対応サービスガソリン補給レンタカー費用
ダイレクト型
アクサダイレクト1年目有料
2年目以降○(※2)無料(※1)
イーデザイン損保1年目~無料(※1)
SBI損保1~2年目無料(※1)24時間
3年目以降無料(※1)48時間
おとなの自動車保険1年目~無料(※1)
ソニー損保1年目有料24時間
2年目以降無料(※1)24時間
チューリッヒ1年目~無料(※1)24時間
三井ダイレクト損保1年目有料
2年目以降無料(※1)12時間
楽天損保1年目~無料(※1)
セコム損保1年目~無料(※1)
自動車共済
JA共済1年目~有料
こくみん共済1年目~無料(※1)
代理店型
三井住友海上1年目~無料(※1)最大30日間(※3)
東京海上日動1年目~無料(※1)15万円まで(※4)
AIG損保1年目~無料(※1)
損保ジャパン1年目~無料(※1)
あいおいニッセイ同和損保1年目~無料(※1)最大30日間
※1 ガソリン10リットル補給、保険期間中1回まで
※2 玄関カギ開けサービスあり
※3 1日あたり7,000円まで
※4 レッカー移動費用、車両運搬費用との合計金額

緊急対応サービスに関しては契約する損害保険会社による違いはあまりありませんが、ガソリン代補給サービスに関しては大きな違いがあるので注意が必要です。ガソリン代が有料となるところと無料で補給してくれるところがあり、また契約年数によっても利用条件が変更となるので事前によく確認しておきましょう。

レンタカー費用も負担してくれるところと負担してくれないところがあり、また最大で利用できる時間も損害保険会社によって異なります。修理期間中のレンタカー(代車)費用負担も、1日あたりの限度額が各社で異なるので契約時にチェックしておきましょう。

大野FP
大野FP
自動車保険のロードサービスのうち、各社共通の「緊急対応サービス」はバッテリー上がりや鍵の閉じ込みなど、比較的よく起こるアクシデントに無料で対応しています。ガソリン不足で動けなくなった場合の給油サービスや、レンタカー費用については「上限日数(時間)までの確保」か「一定料金までの確保」かという違いがあります。無料のサービスとはいえこれらも含めて自動車保険ですので、しっかり比較検討するようにしましょう。

宿泊・帰宅費用、ペット宿泊費用

宿泊費用や帰宅費用を負担

事故などで契約車両が走行不能となり自宅への帰宅が困難となった場合に、現場近くの宿泊施設での「宿泊費用」を負担してくれるロードサービスもあります。また自宅への公共交通機関による「帰宅費用」も補償してくれるところもあります。

中には同乗していたペットの宿泊費用も負担してくれる損害保険会社もあり、ペットを連れてドライブや旅行に出かける機会が多い方は契約前に確認しておきましょう。

損害保険会社契約年数宿泊費用帰宅費用ペット宿泊費用
ダイレクト型
アクサダイレクト1年目~1泊(※1)
イーデザイン損保1年目~
SBI損保1~2年目1泊(※2)
3年目以降2泊(※2)
おとなの自動車保険1年目~1泊(※3)○(※4)
ソニー損保1年目~1泊(※1)
チューリッヒ1年目~1泊(※1)
三井ダイレクト損保1年目~
楽天損保1年目~1泊(※3)○(※4)
セコム損保1年目~1泊(※3)○(※4)
自動車共済
JA共済1年目~
こくみん共済1年目~
代理店型
三井住友海上1年目~1泊(※2)○(※4)
東京海上日動1年目~
AIG損保1年目~1泊
損保ジャパン1年目~
あいおいニッセイ同和損保1年目~1泊(※2)○(※4)
※1 宿泊施設はビジネスホテルクラス
※2 15,000円/日が上限
※3 10,000円/日が上限
※4 20,000円/人が上限

宿泊費用や帰宅費用に関してはロードサービスで補償されない損害保険会社もあり、旅行や出張などで車をよく使われる方には費用負担がある自動車保険がおすすめです。また宿泊費用は契約対象車両の車検証に記載されている乗車定員の人数まで、帰宅費用は事故時に搭乗していた人数分が補償されます。

他にもチューリッヒのロードサービスは旅行のキャンセル費用50,000円までが補償されるなど、自動車保険によって特徴的なサービスを提供しているところがあるので契約時によく確認しておきましょう。

ロードサービス比較のまとめ
運転中の車両に関するトラブル解決や宿泊・帰宅費用の負担など、利用しても料金が発生せず等級も下がらない便利なのがロードサービスです。充実したカーライフを送るためにも、より良いロードサービスが付帯されている自動車保険を選ぶことが大切です。

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